FIA(国際自動車連盟)は、F1でブルーフラッグの廃止を議論しているが、チームとドライバーからは“不評”であり、ルール変更は“かなりの大事”になると認める。周回遅れにされたドライバーは、そうではないドライバーの妨げにならないための警告としてブルーフラッグ(青旗)が振られ、F1レギュレーションに従って後方のマシンに進路を譲らなければならない。
だが、ライバルとポジションをかけてバトルをしているバックマーカーは、ブルーフラッグによって自分たちのレースが損害を与えられていると主張している。一方、上位争いをしているドライバーはブルーフラッグを指示しており、しばしばバックマーカーがブルーフラッグを順守していないと批判している。双方の主張から、ブルーフラッグは廃止するべきとの声が挙がったが、FIAは消極的だった。しかし、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、今週、ブルーフラッグの廃止が議論されることを認めた。「それについて話し合いがあった。何度か提案されている。もちろん、チームやドライバーにはかなり不評だ」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「議題にあがっていることであり、話をすることになる。完全に拒否されたわけではないが、過度に悪用されることがないように慎重に検討する必要がある」「だが、多くのレースにおいて、そのような余裕がないのが原則だとおもっているし、そこを我々は議論していくつもりだ」ブルーフラッグの廃止が承認される難しさをパーセンテージで表すよう求められたチャーリー・ホワイティングは「50%以下だろう」とコメント。「だが、それはただの数字だ。しかし、言ったように不評であり、実行に移すのは大事になると思う。だが、我々はそれを慎重に考えていく必要がある」