2018年からF1公式イベントで現行F1マシンでのデモ走行を可能にするようF1レギュレーションが調整された。この変更により、新F1オーナーのリバティ・メディアは今年7月にロンドンで開催したF1 Live Londonのようなデモ走行イベントを計画しやすくなった。FIA世界モータースポーツ評議会は、2018年のデモイベントで、F1チームは2018年F1マシン、あるいは2017年F1マシンを走らせられるための変更を承認した。
今回の変更により、2018年からF1チームはレース週末や公式テストセッション以外で現行F1マシンを走らせることが容易になったが、それでもF1が主催するイベントに限られる。現在でも、F1チームは、シーズン最終戦から年末まで、現行マシンでのデモ走行は“FIAの裁量、全競技者が完全に把握”しているもとで“2日間、15km以内”で認められている。実際、その規定はワールドチャンピオン獲得を祝うための走行として用いられ、過去にメルセデスが実施している。今回、2018年はF1公式イベントでのデモ走行が許可されたが、15kmの制限は変わらず、“F1カーによって現在使用が承認されているトラック構成でそのようなデモ走行は行わないこと”との制限が科せられている。これらの制限により、F1チームは常に旧型マシンでデモ走行を行っており、F1 Live Londonでは、多くのチームが2015年マシンで走行を実施した。フォース・インディアとハースは利用できるマシンがないため参加しなかった。ハースはそもそも2年前のクルマがなかった。またルノーとマクラーレンはヒストリックカーを走らせた。多くの場合、エンジンサプライヤーや物流上の問題によって、2~3年前のクルマを走らせることは実際的ではないことがある。
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