FIAは、さらなる事故データ取集のために2016年F1シーズン終了までに生体計測システムに取り組んでいく。FIAは、F1オーストラリアGPにおけるフェルナンド・アロンソの高速クラッシュの調査結果を発表。事故データレコードとインイヤー加速度ツールとともに、ハイスピードカメラからのデータ分析が初めて行われた。
0.01秒単位で記録されるカメラには、フェルナンド・アロンソのヘルメットが衝撃の間に2度ヘッドレストの左側に接触しているのが記録され、それはインイヤー加速度データの2つのピークと一致している。レポートをまとめたFIAのセーフティディレクターを務めるローラン・メキースは、“重要なステップ”がなされたが、まだやらなければならないことは多いと述べた。「決して終わりのない運動だ。だが、非常に重要なステップであることは確かだ」とローラン・メキースはコメント。「次のステップは生体計測学だ。例えば、心拍数、体温、汗レベルなどのデータをドライバー収集する」「少なくともシーズン終了までにテストでドライバーに何らかのものを付けられることを期待している」「生体計測データは、事故時、事故後、救出活動が行われる前のドライバーの状況を評価する助けになる」生体計測データツールは、クルマにドライバーを方を向いたさらなるカメラを取り付ける計画に加えられる。また、FIAは、来シーズンにハロー型のコックピット保護デバイスの導入を予定しているが、それはドライバーの頭上にカメラを設置するより多くの可能性を提供するという。「明日には100万のことを想像できるだろう。例えば、シートベルトによって実際にドライバーの身体の上で負荷を測定することなどが想像できる」「安全研究に決して終わりがないんと同じように終わりのないことだ。我々はより深い理解を得るために境界をプッシュし続けていく」関連:【動画】 フェルナンド・アロンソが大クラッシュ / F1オーストラリアGP