FIAは、F1の決勝レースのスタートでドライバーが“単独の責任”を負うことを確実にするために新たな技術指令をチームに通達した。先週のストラテジーグループの会議後、FIAは、ドライバーエイドとコーチングに関してより厳しい制限を設けると述べていた。ドライバーは、グリッドに向かってスタートするまでの間にチームとのコミュニケーションとセッティング変更を制限され、正しいクラッチセットアップを見つけるためのアシストを受けることができなくなる。
F1ベルギーGP以降、クラッチのバイトポイントは、ピットレーンがオープンになってクルマがガレージを離れた瞬間からレースがスタートした後まで変更できなくなり、レースがスタートした後は、マニュアルでバイトポイント・オフセット・スイッチを使用できる。FIAは、ドライバーによおるバイトポイント・ファインダーの起動をドライバーボタンやスイッチ関係で動かくことを禁止することをチームに通達した。また、FIAは、レコノサンスラップやフォーメーションラップでのドライバーとの無線コミュニケーションの取り締まりも行う。コミュニケーションは、パンク警告やダメージ、ライバルのマシンのトラブルに関する問題など、安全面でのマシンの“重要”な問題に限られる。ドライバーは、クルマをリタイアさせるか、ダメージを修復するためしかピットと連絡をとることができなくなるかもしれない。チームは、イエロフラッグやレッドフラッグのようなマーシャルからの警告、もしくは、レーススタートがアボートされるといったレースコントロールからの情報はドライバーに伝えることができる。また、特定のコーナーでのウェットトラック、オイル、デブリに関する、他のドライバーとのポジション交換に関する情報は許される。チームが上記のいずれかに従わなかった場合、スポーティングレギュレーションの20.1条に違反したとして、ペナルティを科せられる。現時点では、フォーメーションラップのスタートと実際のグランプリスタート間での潜在的な変更に関するフィードバックの提供を含め、チームはスタートのビルドアッププロセスを通してドライバーに教えることができる。
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