論争となっているF1のエンジンペナルティシステムが見直される見通しとなった。今年の規則ではパワーユニットの6つのエレメントをそれぞれシーズンの中で4つまでしか使用できず、5つめ以上になるとペナルティを受けなければならない。今年のグリッドに20台しか並んでいないが、F1オーストリアGPではマクラーレン・ホンダの2台がそれぞれ25グリッド降格ペナルティを科せられた。
さらにグリッド降格で消化できない分は、レース中にタイム加算ペナルティが科されられた。このような規則は、ファンにとってわかりづらいとの批判の声が上がっており、今週水曜に開催されたF1ストラテジーグループの会議で、最大のペナルティを最後尾スタートにとどめるための規則変更を行う提案がなされたとみられている。この案は、F1委員会での投票の後、来週のFIA世界モータースポーツ評議会で承認されれば正式に実施されることが決定される。FIAは声明で「オーストリアGPの後、パワーユニットペナルティの見直しを行うことに関して全会一致で同意がなされていた」と述べた。関連:F1:降格ペナルティ多発のエンジン規約に再検討を求める声 - 2015年7月1日