F1でレース中の給油を復活させるという計画が暗礁に乗り上げつつあるという。先月開催されたF1ストラテジー・グループの会議で、F1にスパイスを加えてスピードアップさせるための2017年の変更案の一部として給油を復活させることで合意が取れたとされていた。 しかし、Auto Motor und Sport は、F1チームが“懸念を持ち始めている”と報じた。
ビギンヒルで行われたストラテジー・グループのミーティングでは、バーニー・エクレストンやFIAを含め、大多数が賛成に票を投じていた。しかし、同紙によると、次回のミーティングで“給油再導入反対の議論”が協議にかけられる見込みだという。 一つの懸念としてコストの問題があり、給油再開によってチームあたり150万ユーロ(約2億1,000万円)の経費がかかるとされている。 ただ、フォース・インディアのチームマネジャーであるアンディ・スティーブンソンは「全員が合意した。それが本当にショーを改善するならば、コスト上昇ももっともだと判断されるだろう」と述べている。F1チームは給油がレースをより予測可能なものにするのではないかと警告。戦略の選択を制限し、オーバーテイク減少につながるのではないかとしている。FIAのチャーリー・ホワイティングは、F1チームの新たなスタンスに驚き、各チームのマネジャーらに懸念をリストアップするよう要請したと同紙は伝えている。このリストは、4日(木)にモントリオールで開かれたミーティングで提示されており、再度の投票に先立って次回のストラテジーグループで話し合われるとみられている。
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