F1戦略グループの会議でカスタマーカーを導入するという提案は却下された。F1では、予算キャップを導入しようという試みは成功せず、小規模チームを助けるための他の案についてF1イタリアGPで議論がなされた。その提案の中のひとつが、チームが自身で製造しなければならないパーツのリストからシャシーを外すというものだった。
それが実現すれば、小規模チームは大手マニュファクチャラーからシャシーを購入することができるようになる。しかし、この案は、コンストラクターズ選手権の趣旨を考慮して否決された。「コンストラクターズ選手権と呼ぶからには、コンストラクターが自身のシャシーを作るべきだ。そうでなければF1のDNAを弱めることになる」とフェラーリのチーム代表マルコ・マティアッチは述べた。しかし、ビッグチームは、小規模チームが活動を続けられなり、参戦台数が減った場合にサードカーを走らせるという案については、完全に否定してはいない。「サードカーは選択肢のひとつだ。だが、私は2台のマシンの性能を高めることに集中している。3台目のことを考えたいとは思わない」とマルコ・マティアッチは述べた。 今週、ウイリアムズの元CEOであるアダム・パーが、2015年のF1は8チームとなり、3台体制が採用されるとTwitterで発言して物議を醸したが、直後にマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエが、そのような規則変更が急に導入されることはないと否定している。