F1は、コスト削減のために金曜フリー走行を1回に削減し、グランプリ週末を4日から3日に縮小することを検討している。この提案はまだ承認されていないが、フェラーリのテクニカルディレクターを務めるパット・フライは「技術的な見解からそれにどのように対処すればいいか理解していかなければならない」とカナダでコメント。
「もう少しうまく宿題をこなして、1セッション少なくしなければならない」「もちろん、1回のセッションでクルマなどをテストし、もう1回のテストでタイヤを評価している。これから2つを組み合わせる方法を考えなければならない。それに適応するだけだし、もっと良い準備をする必要がある」現在のグランプリ週末は木曜日にドライバーのメディアセッションが行われ、金曜日に2回のプラクティス、土曜日に3回目のプラクティスと予選が行われている。提案では、メディアセッションが金曜日に移動し、その後1回のプラクティスセッションが行われるというもの。この変更により、移動費と宿泊費が削減できるという。「週末を通してクルマでの作業負荷、パーツの消費を大きく削減することは正当だと思う。特にパワーユニットは全てのチームにとって大きなコストのひとつだ」とメルセデスのテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウはコメント。「それがコンセプトだ。まだ確定はしていない...だが、資金をセーブするというコンセプトだ。チームが資金をセーブできないと感じれば、もちろん、再考することはできる」BBC のレポートによると、フェラーリ、レッドブル、メルセデス、マクラーレン、ウィリアムズ、ロータス、そしてバーニー・エクレストンとFIA会長ジャン・トッドからなるF1戦略グループは、すでにこの案を合意しているという。だが、小規模チームはこの案に反対している。フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは「フォース・インディアの観点では、まったくコストを抑えることにはならない」とコメント。「我々は常にFP1セッションを新しいドライバーのために使おうとしていたし、収入源でもあった。それを失えば、比較的厳しいだけ気になるし、我々の技術能力に影響を及ぼすことになるだろう。その点ではコスト削減になるとは思わない」ザウバーのトラックエンジニアリング責任者ジャンパオロ・ダラーラは「我々の範囲外のコスト削減を判断しることはできないが、技術的に我々のようなチームにとっては走行時間は非常に貴重だ」とコメント。「広い意味でシミュレーションの時間がほかのチームより限られている。従ってコース上の時間は非常に重要だ」Auto Motor und Sportは、巨大な予算を使っているトップチームがコスト削減の方法を決めるのは「冗談みたいな話だ。彼らのほとんどが節約などしたがっていないのだから」と批判した。この提案を実現するには、F1委員会、そしてFIA世界モータースポーツ評議会での承認が必要となる。
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