FIAは、メルセデスAMGがW03のリアウイングに搭載する新しい受動型のFダクトを合法と認定。ライバルチームはこの新しいFダクトをコピーすることになりそうだ。2010年、マクラーレンがドライバーが操作することでリアウイングをストールさせてマシンのトップスピードをあげるFダクトを開発。2011年に違法とされるまで大半のチームがそのFダクトをコピーした。
全てのFダクトが禁止されていると仮定した一部のライバルチームは、メルセデスが採用するシステムについて問い合わせしたが、FIAのチャーリー・ホワイティングは、このシステムになんら問題はないと述べた。「一部のチームは、Fダクトが禁止されていると考えてメルセデスのシステムを質問してきているが、Fダクトは禁止されていない」とチャーリー・ホワイティングは説明。「2010年末には全員がドライバーが操作するFダクトを使っていた。そしてレギュレーションはマシンの空力パフォーマンスを誘発するドライバー動作の利用を禁止するように変更された」「いわゆるその世代のFダクトは取り除かれた。私はなぜまだそれらがFダクトと呼ばれているのかわからないが、それを一般的な開発領域と呼ぼう。昨年序盤、エンジニアはそれらを忘れることができず、彼らは異なる手段によって効果を得ようとした。彼らはサスペンションとの相互作用により、ダクトを開閉することについて話をしてきた。我々は『ノー、それは駄目だ』と言った。それは路面の起伏からマシンを独立させるというサスペンションシステムの主な目的ではないからだ」「昨年序盤、全員がそれを明確にするためにTWGで長い議論があった。いくつかのチームはFダクトが全面的に禁止されたという印象とともにその会議を終えた。Fダクトであるものは何でもね。だが、そうではない」チャーリー・ホワイティングは、メルセデスのシステムがどのように機能するかの詳細は明らかにしなかったが、完全に受動態だとみなしたと述べた。「一部のチームは、DRSが作動している際に空気をダクトに通し、他のことをさせているようだ」「私に言えるのはそれだけだ。その内容をかなり良いアイデアだと感じるかもしれないし、他チームもそう思うだろう。だが、それは完全にパッシブだ。可動するパーツはない。サスペンションとの相互作用もない。ステアリンにも何もない。したがって、それを禁止する規則は見当たらない」