フェラーリ F60のステリング。昨年マシンF2008のステアリングも他チームと比べるとかなり多くのボタンが配置されていたが、F60のステアリングにはさらにボタンやスイッチが増やされ、配置も変更されている。
まず特徴的なのは、中央右下に配置された「KERS」ダイヤル。もちろん2009年から導入されるKERSを調整するダイヤルだと思われ、右上に配置された「K」ボタンは、KERSのブーストボタンだと思われる。機能ごとにカラフルに色分けされているのもフェラーリのステアリングの特徴だ。「KERS」ダイヤルの隣には、「FFA」という名のダイヤルが設置された。1/2ごとにメモリが切ってあることから考えると、フロントのフラップを調整するダイヤルかもしれない。2009年からドライバーはフロントウイングの角度を6度の範囲内で1周につき2度変更することが可能となる。中央左には、同じグレー色の+-1/4のボタンが設置されており、となると左上の「F」ボタンは、フラップ角度の決定ボタンかもしれない。昨年「F」と「K」の位置に合ったプログラムメニュー入力用の「1」ボタンと「10」ボタンは右側中央に移動となった。カラーリングから考えると、その横のAからLのメモリがあるダイヤルもプログラム選択用のダイヤルかと思われる。また、左側にディファレンシャル設定ダイヤルがあるのもフェラーリの特徴。F2008ではIN、MID、EXITと3つのダイヤルが並べられていたが、F60ではINがステアリングを握ったままで操作できる横向きのダイヤルに変更されている。真ん中の大きなダイヤルは、エンジントルクダイヤル。その上にはMIX(燃料の濃度)、左にはREV(エンジンリミッター調整)ダイヤルが配置されている。ステアリング下部には、新たに5つのスイッチが増設されているが、XWET、PUNCTの文字からタイヤに合わせて設定を変更するスイッチだと思われる。PUMP(オイル補充?)、R(リバース)、Bf(クラッチミートポイント)、E(エンジンスイッチオフ)などのボタンはステアリング下部にまとめられた。KERSや可変フロントウイングの導入で、ドライバーのステアリング操作もレース中のさらなる見どころになるだろう。参考までにF2008のステアリング画像。関連:フェラーリ F60
全文を読む