2007年の“スパイゲート”騒動の中心人物であるナイジェル・ステップニーに懲役20カ月の判決が下されたとロイターが報道。しかし、イタリアの法律制度により、ナイジェル・ステップニーが服役することはないだろうとしている。元フェラーリのエンジニアであるナイジェル・ステップニーは、フェラーリのマシンの破壊工作をたくらみ、ライバルであるマクラーレンに極秘データを伝えたとして、2007年6月にフェラーリが刑事訴訟手続きを行った。
結果として、マクラーレンは1億ドルの罰金を科せられ、コンストラクターズ選手権から除外された。FIAは、チームに対し、ナイジェル・ステップニーともう一人の主要人物であるマクラーレンのマイク・コフランと働かないように推奨していたが、後に撤回され、ナイジェル・ステップニーはGTレーシングで仕事を続けていた。FIAと関係するチームは、問題は解決したと考えつつも、ステップニーに対する刑事訴訟は続けていた。ロイターは、ナイジェル・ステップニーの弁護団が、サッスオーロの裁判所で司法取引に入ったとし、懲役刑に加え、600ユーロの罰金が科せられたと報じている。関連:・ナイジェル・ステップニーの破壊活動が認定される - 2008年10月26日・フェラーリとマクラーレンがスパイ事件で和解 - 2008年7月13日