フェラーリは2026年シーズン序盤、開幕2戦で連続表彰台を獲得するなど順調な滑り出しを見せている。シャルル・ルクレールがオーストラリアで3位、ルイス・ハミルトンも中国GPで同順位に入り、2025年から加入したハミルトンにとっては移籍後初表彰台となった。一方で、バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止により、3月29日の日本GPから5月3日のマイアミGPまで約5週間の空白期間が発生。
この異例のスケジュール変更を受け、フェラーリは新たな行動に出る構えだ。フェラーリはこの4月のブレイク期間中に、2026年型マシン「SF-26」を使用した撮影走行を実施する計画だとされている。関係者の情報によれば、チームはまだ今季に許可されている2回の撮影日を消化しておらず、1月にフィオラノで行ったシェイクダウンはデモ走行扱いとなっている。そのため今回の撮影走行は、スポンサー向けコンテンツ制作を主目的としつつも、限られた走行機会を有効活用する狙いがある。現状、チームの商業用素材は1月の発表時のものに限られており、追加コンテンツの確保が急務となっている。開催地についてはまだ最終決定されていないものの、イタリアではモンツァ開催が有力視されている。高速サーキットであるモンツァは、2026年のパワーユニットにおいて重要なエネルギーマネジメントの検証に適しており、特にメルセデスとの差を縮めるための貴重な機会となる可能性がある。ルイス・ハミルトンは中国GPの週末、メルセデスの優位性について次のように語っている。「主にストレートでの差に見える」「特に彼らがESMを開いたときに大きく差が広がる。そのフェーズで何が起きているのかを理解する必要がある」「彼らの方がデプロイメントが少し多くて、ストレート終盤での出力低下も少ないように見える」「だから僕たちは、エンジンからさらに引き出す方法を見つけないといけない」この発言が示す通り、フェラーリは現時点でストレートスピードとエネルギー運用に課題を抱えている。撮影走行という制約の中でも、データ収集と最適化を進めることで、今後の巻き返しにつなげたい考えだ。