フェラーリは、2026年F1プレシーズンテストの舞台バーレーンで、リアウイングを“反転”させるという斬新なアップグレードを投入し、パドックの注目を集めている。バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたテスト走行中、フェラーリの新たなリアウイング設計が確認された。直線走行時に作動するアクティブエアロのフラップが、単に開くだけでなく、180度回転して“上下逆”の状態になるという大胆な構造である。
午前セッションでコースに姿を現したルイス・ハミルトンのマシンは、一見すると通常のアクティブエアロ仕様と変わらないように見えた。しかし、ストレートラインモードからターン1へ向けたコーナーモードへ切り替える際、そのフラップが180度回転して閉じる様子が確認されたことで、この仕組みの存在が明らかになった。この設計思想は航空機の翼と同様で、可能な限りドラッグを減らしつつ、揚力を発生させることを狙っているとみられる。さらに、リアエンドおよびディフューザーのストールを積極的に引き起こすことで、空力効率を最大化する意図があると考えられる。フェラーリはディフューザーにもアップグレードを施しており、両者を組み合わせた総合的な空力パッケージとして機能させている可能性が高い。この段階ではあくまでテスト中の仕様だが、ライバル勢にとっては容易に模倣できないコンセプトであることも注目点だ。一方で、ハミルトンはこの午前セッションでわずか5周の走行にとどまった。チームは「マシンに問題があった」と説明しており、リアウイングの作動が確認された直後のランのあとにトラブルが発生したという。セッション残り1時間を残した段階で走行は制限される形となった。フェラーリの“フリップウイング”が、2026年F1レギュレーション下でどこまで競争力に直結するのか。プレシーズンテストの段階から、技術的主導権争いはすでに激しさを増している。An eye-catching piece of engineering from Ferrari! Early on Thursday morning, their rear wing could be seen rotating from an upside-down position on the straight, in a more dramatic fashion than any other active aero design we've seen so far... #F1 #F1Testing pic.twitter.com/eEBmD0JsOk— Formula 1 (@F1) February 19, 2026