フェラーリの首脳陣が、2027年シーズンに向けてジョージ・ラッセルの獲得を視野に入れていると、伊紙『コリエーレ・デッラ・セーラ』が報じた。現体制のもとでルクレールまたはハミルトンのいずれかがチームを離れる場合、次の主軸候補としてラッセルを招聘する構想があるという。メルセデスでF1デビューを果たして以来、ラッセルは着実に評価を高めてきた。2025年にはフェラーリへ移籍したルイス・ハミルトンの後任としてチームのリーダー的立場を担い、堅実な走りを見せ続けている。ただし、現時点でメルセデスとの契約は2026年まで...
一方で、メルセデス代表のトト・ヴォルフが、依然としてマックス・フェルスタッペンの獲得に関心を持っているとの噂も根強い。こうした動きが現実化すれば、ラッセルがフェラーリへ移籍する可能性も高まると見られている。ルクレール「フェラーリ愛は変わらない。勝つことだけが執念」今季、フェラーリでタイトル争いを目指したシャルル・ルクレールは、マクラーレンの圧倒的な速さに屈し、再びタイトルから遠ざかるシーズンを送っている。ドライバーズランキングで苦戦が続くなかでも、彼はフェラーリへの忠誠心を改めて強調した。「僕が言えるのは、これまでずっと言ってきたことと同じだ」とルクレールは英『Motorsport Week』などに語った。「僕はずっとフェラーリを心から愛している。今も、そして将来も“赤いチーム”で勝つことだけが僕の執念なんだ。フェラーリを再び頂点に戻すこと、それだけを目指している」「パフォーマンスは望むレベルにないけれど、僕たちはそれを立て直すために集中して取り組んでいる。チームとしてもドライバーとしても、やるべきことに集中しているよ。これまでも6〜7年間ずっと同じ気持ちで取り組んできたんだ」フェラーリ首脳の次期構想とラッセルの立ち位置フェラーリ内部では、ハミルトンがいまだ表彰台を逃している状況や、ルクレールがチームの競争力不足に不満を抱いているとの報道もあり、2027年に向けた将来構想を早期に検討している模様だ。その中で27歳のラッセルは「冷静さとリーダーシップを併せ持つ理想的な候補」と評価されており、ルクレールまたはハミルトンのいずれかが離脱した場合、フェラーリが本格的にアプローチをかける可能性が高い。ラッセル移籍のカギは2026年メルセデスの再建次第メルセデスにおけるラッセルの将来を左右するのは、2026年の新レギュレーション初年度に同チームがどれだけ競争力を取り戻せるかだ。もし再び優勝争いが可能なマシンを手に入れれば、彼が残留を選ぶ可能性は高い。しかし、再建が遅れれば、フェラーリの「次の時代を担うリーダー」としての誘いは現実味を帯びる。フェラーリにとっても、ルクレールやハミルトンの後釜として“安定感と速さを両立するドライバー”を確保することは、タイトル奪還への布石となる。
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