フェラーリは、F1ドイツGPで露骨なチームオーダーを発令。物議を醸すことになりそうだ。レースは、スタートでフェリペ・マッサが首位に立ち、2番手にフェルナンド・アロンソが追いかける展開となった。しかし終盤、マッサに「フェルナンドは君より速い。このメッセージを理解できるな?」との無線が入る。
その直後の49周目のターン6の出口で、フェリペ・マッサは露骨にスローダウンし、アロンソを前に行かせた。さらにその後、マッサのエンジニアのロブ・スメドレーは無線でマッサに「よくやった。ごめん」と発言。表彰台でもマッサは笑顔を見せず、チーム代表のステファノ・ドメニカリに導かれ3人で再び表彰台に戻ったあともそそくさと退場。レース後の会見で、ターン6での出来事を質問されたマッサは「何も言うことはない。チームのために良い仕事をすることが重要だ」とコメントを拒否した。F1ドイツGPから、チームラジオが全て公開されるようになっている。