スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・バスールは、もしフェルナンド・アロンソがカタールGPで自分と同じような行動をされたなら、他のドライバーを声高に批判していただろうと語った。アストンマーティンのドライバーであるアロンソは、レース中にフェラーリのシャルル・ルクレールの前でトラックに復帰した際、「危険」な動きをしたとしてスチュワードから叱責を受けた。
アロンソはレース前半の大部分をルクレールに追われていた。レース序盤にアロンソがコースオフしたことで2人の距離は縮まったが、スチュワードが注目したインシデントはレース後半に起きた。57周の33周目にターン2の左コーナーでグリップを失ったアロンソはトラックから勢いよくグラベルにコースアウトした。アロンソはマシンのターンさせ続け、もともと別のサーキットレイアウトの一部として作られたエスケープロードに向かった。そのおかげで彼はトラックに向かって加速して戻ることができた。そのエスケープロードは、ターン3のエイペックスの後、斜めにトラックとつながっている。アロンソはルクレールの進路に再び合流した。フェラーリのドライバーは、アロンソが目の前に現れると左に急ハンドルを切ったが、これは衝突を避けるためというよりは、ターン4でアストンマーティンをアウト側からパスするためだった。バスールは、もしアロンソがルクレールの立場だったら、この動きを批判していただろうと推測する。「もし逆の立場だったら、フェルナンドは無線で『本当にギリギリだった』などともっと声を荒げていたと思う」とバスールは語った。「どこからともなくやってきて、90度でトラックを横切るのはやりすぎだと思う」とバスールは付け加えた。「だが、それは私の決断ではない」ただしルクレールはメディアの取材に対し、チームプリンシパルほどこのインシデントについて批判的ではなかった。「たしかにギリギリだった」とルクレールは語った。「でもその一方で、彼はあまりに遠くにいたので、僕のことを一度も見ていなかったと思う」「その後、コースに戻るにはベストな方法ではなかったけど、同時に、彼は僕がそこにいることに気づいていなかったと思う」アロンソは、コースアウト時に致命的なミスを犯したと語った。「マシンのコントロールを失ったのは僕のミスだった」とアロンソは語った。「その瞬間、グリップのオン・オフに少し苦労していた」「そうですね、それは僕のミスで、おそらく一つか二つ順位の代償を伴うミスだった。だから次回はもっと良くなるといいね」ルクレールとアロンソはそれぞれ6位と7位でレースを終え、チェッカーフラッグまでに2人の間には10秒の差がついた。
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