フェラーリF1のパートナーであるフィリップモリスは、EU加盟国で開催される全てのレースでF1マシンやチームガジェットから『Mission Winnow』のロゴを非表示とすることを明らかにした。今年、フェラーリのF1マシン『SF21』は特徴的な蛍光グリーンのカラーで Mission Winnow のロゴが掲載されていた。しかし、今週末のF1フランスGPではすべてのチームガジェットからブランディングは撤去され、SF21はシンプルなカラーリングとなった。
『Mission Winnow』は、フェラーリF1のスポンサーを務めるタバコ企業のフィリップモリスが掲げる“無煙代替品”の新しいイニシアチブであり、2018年のF1日本GPからフェラーリのF1マシンに掲載された。しかし、フィリップモリスは、タバコ広告法に違反しているかどうかについての論争や精査を避けるために、フェラーリのマシンやチームウェアから MissionWinnow のロゴを削除することを選択し、2020年にはまったく掲載されず、2019年シーズンのいくつかのレースでも非表示とされたフィリップモリスのミッションウィノウのパートナーシップおよびエンゲージメントプログラム担当バイスプレジデントであるリカルド・パリノは、決定について“我々の業界に対する不信と豊富な懐疑論”という言葉を使って説明した。「 Mission Winnow のロゴは、今週末のフランスGPから始まるEUでのレース中、スクーデリア・フェラーリのカラーリングには表示されない」とリカルド・パリノは声明で述べた。「 MissionWinnow は、すべての法律と規制を尊重し、イデオロギーのない対話を推進し、共通の価値観に根ざした強力なパートナーシップを構築するための独自の方法を見つけるよう絶えず努力している」「私たちは、業界に対する不信感と懐疑論の多さを認識している。だが、我々の意図は、ロゴの適用に関して論争を引き起こすことではなく、グローバルな会話を再構成し、コミュニティを構築し、前向きな変化を推進する革新的なアイデアをサポートすることに焦点を当てることにある」