フェラーリF1は、石油会社シェル(Shell)とのF1で最も古いパートナーシップをさらに複数年延長したことを発表した。フェラーリと英国系オランダの石油企業であるシェル(Shell)と関係は、1950年に世界選手権が始まる前まで遡る。1929年にエンツォ・フェラーリがドライバーとしてレースに参加していた際にシェルはスポンサーを務めていた。
複数年にわたる技術的および商業的合意により、フェラーリF1はイノベーションパートナーであるシェルと協力してF1の成功を追求するだけでなく、シェルは2025年に導入が予定されている将来のF1エンジン規制の定義を支援することになる。フェラーリF1とシェルはすでに10回のコンストラクターズタイトルと12回のドライバーズタイトルをもたらしている。フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは「スクーデリア・フェラーリとシェルの関係は、我々のチームが設立された1929年にまで遡る」とコメント。「その間、我々は一緒に非常に多くの勝利を生み出した。そのため、我々のコラボレーションがさらに長く続くことを嬉しく思う」「我々は多くの共通の価値観を共有している。特に、卓越性、レースへの情熱、チームワークが、このパートナーシップをモータースポーツの歴史の中でユニークなものにしている」「イノベーションパートナーとして、我々は引き続きシェルと協力して、レーシングテクノロジーのモビリティへの移行と、今後の野心的な課題、特に2030年までにF1の排出量をゼロにすることを目指していく」シェルのモビリティ担当グローバルエグゼクティブバイスプレジデントであるイシュトバーン・カピタニーは「フェラーリとのパートナーシップは、注目に値する真のイノベーションを生み出してきた。シェルは、カスタマーために新たな燃料や潤滑油を開発する際にイノベーションに突き動かされている」「我々はこのパートナーシップを活用して、コース上での成功を目指して努力するだけでなく、カスタマーのためによりクリーンな燃料と潤滑油を開発することで、我々の歴史の中で非常にエキサイティングな時代を迎えている」また、シェルは自身のプレスリリースで「このパートナーシップの次のエキサイティングな章」には、「チームの二酸化炭素排出量の削減をサポートし、より広範な持続可能性目標の達成を支援するソリューションの開発と実装」も含まれると述べた。シェルは、スクーデリア・フェラーリと協力してチームのV6ターボハイブリッドパワーユニットを改善し、すでに50%近くの熱効率を持ち、世界で最も効率的なエンジンの1つになると付け加えた。両社はまた、自動車の完全に持続可能な燃料というF1の目標を達成することを探求し、高度な持続可能なバイオ燃料や合成液体燃料など、将来の燃料開発方法を定義するために協力して取り組んでいく。