フェラーリF1は、FIA-F2最終戦アブダビ大会前の“今後数週間”でどのジュニアドライバーをF1に昇格させるかを決定するとしている。フェラーリF1は、現在FIA-F2に5人のドライバーアデデミーに所属する若手を参戦させており、そのうちミック・シューマッハ、カラム・アイロット、ロバート・シュワルツマンの3人がランキング5位以内に入っている。
現在、ミック・シューマッハは、2位のカラム・アイロットに22ポイント差をつけて首位に立っており、バーレーンの残り2ラウンドでタイトル争いを繰り広げている。フェラーリF1がシートの一枠を確保いしているアルファロメオは、アントニオ・ジョビナッツィが2021年も残留することを決定。他のジュニアドライバーがステップアップを果たす余地はなくなった。F2のポイントリーダーであるミック・シューマッハは、2021年にハースF1のシートを獲得すると広く噂されており、今後、フェラーリとハースF1のより強い結びつきを示している。フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、2021年はジュニアドライバーの1人しか所隠させるスペースがないことを確認したが、まだミック・シューマッハ以外にもチャンスがあると語る。2021年にF1に昇格するフェラーリのジュニアドライバーについて質問されたマッティア・ビノットは「彼ら全員のためのスペースはない」とコメント。「ミック、カルム、ロバートを考えれば、現時点では彼ら全員がF2で順調に進んでいると思う」「彼らはシーズンを終えなければならないし、バーレーンでの次のレースに集中している。彼らにとって非常に重要なチャンピオンシップに挑戦している」「彼らはアブダビのFP1で走る機会があり、そのあとにはまだアブダビでの若手ドライバーのテストがある」「しかし、我々は独自に決定を下すつもりだし、決定は彼らがこれまでに行ったこと、彼らがどのように発展したか、そして彼らのポテンシャルに基づいて行われる」「我々の目的は彼らをF1に連れて行くことではなく、いつの日かスクーデリア・フェラーリ、赤いマシンに彼らを乗せることが目的だ。そして、達成するための道のりがどうであるかはそれほど重要ではない」「最終的に、来年F1でシートを得られるドライバーはそれらのドライバーのうちの1人になるだろう。他の人は別の機会があるかもしれない。だが、それを組織して彼ら全員に機会を与えることは我々次第だ」フェラーリはいつジュニアドライバーを選定するかと質問されたマッティア・ビノットは「バーレーンでの最終戦とアブダビを待つことにはならないと思う。今後数週間で決定する可能性があると思う」と語った。F2でのフェラーリの5人のジュニアドライバーのうち、3人(ミック・シューマッハ、ロバート・シュワルツマン、マーカス・アームストロング)は現在、F1でレースをするために必要なF1スーパーライセンスを持っている。カラム・アイロットは、今年のF2でトップ5以内でフィニッシュすればF1スーパーライセンスの対象となる。ハースF1のもうひとつのシートは、現在F2でランキング6位に位置し、7位以内で終えればF1スーパーライセンスを取得できるニキータ・マゼピンが獲得すると広く予想されている。フェラーリは、育成プログラムの一環として、9月末にミック・シューマッハ、カラム・アイロット、ロバート・シュワルツマンのために2018年仕様のF1カーでフィオラノでプライベートテストを開催した。ミック・シューマッハとカラム・アイロットは、それぞれニュルブルクリンクで開催されたF1アイフェルGPのフリー走行1回目にアルファロメオとハースから出場する予定だったが、悪天候のためセッションは中止された。