フェラーリの副社長を務めるピエロ・フェラーリは、2020年F1マシンは“まったく新しいデザイン”を採用したと語る。昨年、F1エンジン面で大きな優位性を誇ったフェラーリは、ロードラッグ特性のSF90と相まってストレートでは速さを見せたものの、コーナーでは苦戦。予選では両ドライバー合わせて9回のポールポジションを獲得したが、決勝では3勝しか挙げることができなかった。
ヴェローナ大学で講演を行ったピエロ・フェラーリに、学生から2020年F1マシンのデザインについて質問された。「我々は2020年マシンにまったく新しいデザインを採用しました。新しいデザインにより、昨年と同じ問題が発生しなくなることを願っている。この冬、この工場で素晴らしい仕事をしたと思います。最善を願っている」とピエロ・フェラーリは語った。報道では、フェラーリは2020年にむけてギアボックスをさらにコンパクトに設計し、重量が削減されるだけではなく、ドライブシャフトを3センチ前方に配置することを可能にし、ホイールベースが短くなることでマシンのレーキ角も変わり、以前よりもわずかに前に傾いたレッドブル側のマシンを追求しているとされている。また、フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリの息子であるピエロ・フェラーリには、フェラーリの歴史の中でベストドライバーについてされ「異なる時代のドライバーを比較することはほとんど不可能だ。ニキ・ラウダとミハエル・シューマッハが二人とも非常に知的なドライバーであったことは事実だ。それは彼らの成功にとって重要だった。成功するドライバーになるためにはスマートでなければならない」フェラーリは2月11日にレッジョ・エミリアの劇場で2020年F1マシンを発表する。