フェラーリは、2020年F1マシンの発表を1週間前に控え、新たなティザー動画を公開した。フェラーリは1月29日(水)にテストベンチで稼働させてきたエンジンを2020年F1マシンに搭載して初始動させたことを報告。ファイヤーアップ時のエンジンサウンドを公開している。
フェラーリは、2月11日(火)に2020年F1マシンを発表。223年前となる1797年にイタリアの緑・白・赤の三色旗(トリコローレ)の採用を決定したチスパダーナ共和国議会が開催されたレッジョ・エミリアのムニキパーレ劇場を新車お披露目の場に選んだ。発表会は2月11日(火)の現地時間18時30分(日本時間26時30)から開催され、発表会の模様はフェラーリのSNS(FaceBook、Twitter、Instagram)でライブ配信される。昨年、F1エンジン面で大きな優位性を誇ったフェラーリは、ロードラッグ特性のSF90と相まってストレートでは速さを見せたものの、コーナーでは苦戦。予選では両ドライバー合わせて9回のポールポジションを獲得したが、決勝では3勝しか挙げることができなかった。フェラーリは、『プロジェクト671』として開発を進めている2020年F1マシンではより多くのダウンフォースを獲得するコンセプトを採用しているとされている。だが、フェラーリの2020年F1マシンは、すでに様々なトラブルが報じられている。フェラーリの内情に詳しいジャーナリストのレオ・トゥリーニは、シミュレーターと風洞から出ている2020年F1マシンのデータが「エンジニアに感銘を与えていない」と主張。また、Auto Bild は“フェラーリ内の信頼できるソース”からの情報として風洞データは実際に報じられているよりも“悪い”と報じている。「フェラーリの2020年F1マシンには空力に重大なエラーがある可能性があり、シミュレーターの専門家も風洞のエンジニアも解決できていない」同誌は、フェラーリの問題はマシンのボトムに急なレーキ角をつけたレッドブル型のマシンコンセプトを追求した結果である可能性があると主張している。元F1デザイナーのゲイリー・アンダーソンは「(レーキ角)はいくつかのエリアで役に立つ」と説明する。「しかし、たった1つ間違えただけで、フロントウイングから連鎖反応が起こってしまう。そうなると、解決が容易ではない深刻な問題を抱えることになる」また、フェラーリの2020年F1マシンは、昨年のメルセデスが採用したように2回のテストで開発コンセプトを分割するとされている。1回目のテストでは信頼性を確認するために走行距離とデータ収集に集中し、2回目のテストからメルボルン仕様のマシンを投入すると報じられている。フェラーリの2020年F1マシンは、2月19日にバルセロナのカタロニア・サーキットで行われるプレシーズンテストに実車が披露され、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが初走行を行う。 この投稿をInstagramで見る Scuderia Ferrari(@scuderiaferrari)がシェアした投稿 - 2020年 2月月4日午前1時40分PST