フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1シンガポールGPを含めた最近の3連勝は、パッケージ全体からパフォーマンスを見つけたことによるものだと考えており、決してエンジンパワーだけによるものではないと語る。あらかじめ好成績が期待されていた高速のスパ・フランコルシャンとモンツァでシャルル・ルクレールが2連勝していたフェラーリだが、先週末は苦手とされたシンガポールで1-2フィニッシュを果たし、ライバルに脅威を与えた。
レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「その一部は電気エネルギーから来ていると考えざるを得ない。燃焼において、彼らはかなりジューシーな燃料を走らせていると思う。おそらくその組み合わせだ」とコメント。メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、エンジンの優位性が他のエリアにも波及効果をもたらしているとし、「フェラーリには非常に強力なエンジンがあり、マシンのセットアップと戦略決定にも役立っている」と述べた。しかし、フェラーリによると、最近の好転にはエンジンだけではないとしている。実際、フェラーリはF1シンガポールGPに新型フロントウイングを含めた大幅な空力アップグレードを投入している。マッティア・ビノットは、シンガポールでの結果はパワーとドラッグだけでは説明することはできないと語る。「我々のドラッグのアドバンテージはハイダウンフォースサーキットでは低い。シンガポールは我々のエンジンの優位性が誇張されていたことを示した」とコメント。スパ・フランコルシャンで連勝をスタートさせる前、フェラーリは特にハンガリーで苦戦を強いられていた。シャルル・ルクレールは、パフォーマンスの急上昇を次のように説明している。「僕たちは今ではブダペストよりもクルマをよく理解している。今ではタイヤを最大限に活用するために低速のサーキットでどのようにクルマのバランスをとればいいかを知っている」とシャルル・ルクレールは語る。セバスチャン・ベッテルもチームメイトの意見に同意する。「アップグレードよりもバランスが助けになっている。フロントとリアがはるかにまとまって機能している」とセバスチャン・ベッテルは語る。だが、シャルル・ルクレールは、フェラーリが最近の好パフォーマンスが一過性のものではないことを証明する必要があると警告する。「僕たちは数レースでしか進歩を定量化できないと思う。シンガポールは非常に特別なので、他の種類のコースでそれを証明しなければならない」それでも、フェラーリに対して残り6戦で96ポイントのリードを築いているチャンピオンシップリーダーであるルイス・ハミルトンは、フェラーリの最近の好調ぶりを脅威に感じていると語る。「僕にとって明らかなことは、フェラーリがあらゆる種類のトラックで高速なクルマを持っているということだ」とルイス・ハミルトンは語った。
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