フェラーリは、F1オーストリアGPでも前戦で投入した空力アップグレードのテストを継続していく。フェラーリは、F1フランスGPにいくつかアップグレードを持ち込んだ。アップデートされたフロントウイング、リアウイング、ブレーキダクトは予選とレースでも搭載されたが、新しいフロアは金曜フリー走行後に取り除かれた。
元々フェラーリは、新しいパーツがパフォーマンスを大きく改善させることは期待しておらず、今後数カ月にわたるマシン開発の方向性を定める鍵になることを期待していた。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは「すぐにトラックに戻れることに満足している。フランスで計画通りに進まなかったエレメントを理解するためには再びテストを行うことが最善の策だからだ」とコメント。「評価する様々なテストアイテムがある。主にル・カステレに持ち込んだアップデートのいくつかが期待通りに機能しなかった理由にいついてより鮮明なイメージを得るためのものだ」「オーストリアはポール・リカールとは非常に異なる。セクター1はロングストレートとブレーキングがり、後半はタイトになっていて、低速コーナーと中低速コーナーが組み合わせられている」「天気予報は非常に暑いコンディションとなっているので、エンジンとブレーキの両方の冷却にとって厳しい週末となるだろう。それはタイヤマネジメントも非常に難しいことを意味する」フェラーリの開発はどの方向に向かっているのかと質問されたF1チーム代表のマッティア・ビノットは「結局のところ、我々はスピードを犠牲にしてより多くのダウンフォースを求めている」と語っている。「たとえクルマがそれほど効率的にはならないとしても、タイヤを機能させるためにより多くのダウンフォースを与えていく。それが進むべき方向性だ」「ポールリカールでの予選では我々はタイヤを機能させることがいかに難しいかを実感した。そこが我々が焦点を合わせていることだ」関連:2019年 F1オーストリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール