フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、今シーズン中に本気でメルセデスに挑戦することができるまでにはさらに2~3回のアップデートを投入する必要があると語る。プレシーズンテストではタイトル候補に挙げられていたフェラーリだが、今シーズンここまで全ての優勝のチャンスをメルセデスに奪われている。
前戦F1カナダGPは、フェラーリにとってパフォーマンス面で大きな前進のように見えたが、マッティア・ビノットはまだメルセデスに挑戦するのには早すぎると語る。「2つの要因がある。まずタイヤだ。もちろん、そこに我々が何か影響を与えることはできない」とマッティア・ビノットは Auto Motor und Sport にコメント。「バルセロナでのテストとレースの直接的な比較に関して、我々は1つの単純な理由で悪化した。我々は自分たちのパッケージの弱点と限界を誤って判断し、間違った方向にクルマを開発した」「我々たちのマシンコンセプトは2019年のタイヤには合っていない。最大のダウンフォースという点で、このクルマは最高のものではない。ダウンフォースが不足しているため、タイヤをウォームアップして最適なグリップが得られるウィンドウに保持することは困難になっている」「我々にできることは、自分たちのマシンのコンセプトを変えることだ。ダウンフォースを増やすだけでなく、空気抵抗もね。そして、それを1日で修正するできることではない」「空力に関して我々が施しているすべての変更が正しい方向に向かっていることを確認しなければならないし、このプロセスには数週間かかる」「我々のクルマにBバージョンを期待しないでほしい。我々が至る所でメルセデスに挑戦することができるようになるまでに2~3回のアップグレードが必要だ」「タイトルは私が求めている問題ではない。優先順位は、問題を正しく認識し、最善の方法でそれに反応して、できるだけ早く自分たちの力を取り戻すことだ」