元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、フェラーリがシャルル・ルクレールよりもセバスチャン・ベッテルを優先するのは間違った行為だと考えている。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、4回のF1ワールドチャンピオンで経験豊富がセバスチャン・ベッテルは最も現実的なタイトル候補であり、“五分五分”の状況であれば、ベッテルに優先権があることを以前から明らかにしている。
先週末のF1中国GPでは、セバスチャン・ベッテルに3番手のポジションを譲るようにシャルル・ルクレールにチームオーダーが出され、最終的にルクレールは5位でレースをフィニッシュすることになった。元フェラーリドライバーでもあるゲルハルト・ベルガーは「私はセバスチャンのことが好きだし、彼を評価を評価しているが、ルクレールも十分にワールドチャンピオンに勝てる能力のあるドライバーだ」とコメント。「彼らのように『一人は経験があり、もうひとりは経験がないので、我々は経験のある方のカードを選ぶ』と言うのは間違ったことだと思う」「この時点では、常に違った方法で議論しなければならない。シーズンのどの位置にいるかによって異なる」「昨年のモンツァで、(マウリツィオ)アリバベーネがチームオーダーについてすべてをオープンすると言った際、チャンピオンシップはすでに最終段階に入っていた。チャンスがあるのはキミではなく、セバスチャンであることは明らかだった」「そこでなら私も違った反応をするだろう。いつであるかが問題であり、チャンピオンシップに勝つチャンスさえない誰かに優先権を与えるだろう?」「それが1~2戦目でそれをやることには賛成しない」ゲルハルト・ベルガーは、セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンの5度目のF1ワールドチャンピオンを阻止するだけでなく、シャルル・ルクレールからのプレッシャーもある“難しい役割”にあると付け加えた。だが、ゲルハルト・ベルガーは、フェラーリが今年シャルル・ルクレールを起用するという決断は正しかったと語る。「ウイリアムズのケースであれ、フェラーリのケースであれ、常に二人のベストなドライバーをクルマに乗せてきた。かつてはロン(デニス/マクラーレン)もそうしていた。私にとってはそれが正しいヤyり方だ」「ルクレールにはフェラーリ昇格のチャンスがあり、非常に才能のあるドライバーであることは明らかだった。チームは正しいタイミングで正しい決断をした」「彼(ルクレール)は我々たちが2~3年前にフェルスタッペンについて話したのと同じくらい素晴らしいドライバーだ。彼は異なるスタイルを持っている」「最初の数戦でもう一人私を感動させたのは(ランド)ノリスだ。私は彼をそこまで強いとは思っていなかった。若いドライバーが現れるのを見るのは素晴らしいことだ」