フェラーリのチーフテクニカルオフィサーを務めるマッティア・ビノットが、2019年にメルセデスに移籍すると噂されている。フェラーリのF1パワーユニット開発を率いるマッティア・ビノットは、近年のメルセデスとの戦いにおけるフェラーリの復活に多大な貢献をしてきた。フェラーリ前会長の故セルジオ・マルキオンネは、ビノットの仕事を評価し、マウリツィオ・アリバベーネに代えてチーム代表の起用することを検討していたとされている。
だが、フェラーリがメルセデスに匹敵する強さを見せていた矢先にセルジオ・マルキオンネが急死。フェラーリ内ではマウリツィオ・アリバベーネとマッティア・ビノットとの権力争いが発生したとされている。それは2019年のドライバー選択にも影響を及ぼし、キミ・ライコネン残留を推していたマウリツィオ・アリバベーネと、セルジオ・マルキオンネが推進していたシャルル・ルクレールの昇格を支持していたマッティア・ビノットとの間で紛争があったとされる。最終的にシャルル・ルクレールの起用が決定したが、マウリツィオ・アリバベーネはフェラーリ上層部からの支持によってフェラーリのF1チーム代表のポジションを継続することが確定したとも報じられており、内部紛争は終わったかに見えた。しかし、F1パドックでは異なる見解が噂されている。イタリアメディアの報道によると、メルセデスとルノーがマッティア・ビノットの獲得に強い関心を示していると報道。特にメルセデスはフェラーリのF1パワーユニットを改善させたビノットの獲得に動いており、2019年にもそれが実現するのではないかと報じている。メルセデスは、フェラーリのF1パワーユニットの大幅な改善はバッテリーに秘密があると考えており、その合法性についてFIAに調査を依頼。FIAはバッテリーのセンサーを搭載して監視している。