FIA(国際自動車連盟)は、フェラーリのパフォーマンス低下とF1パワーユニットをモニタリングするために設置したセンサーとは“まったく関連性がない”と述べた。フェラーリのF1チーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、先週末のF1日本GPでFIAからの要請を受けてエンジンバッテリーに2つ目のセンサーが追加されたことを認めていたが、それが最近の失速の理由であるとの見方を否定していた。
今シーズン開幕以降、ライバルチームはフェラーリのパワーユニットに疑いの目を向けており、GPSデータからもフェラーリがハイブリッドシステムを通してバッテリーからパワーをデプロイしている区間で大幅なアドバンテージを得ていることが示されていた。フェラーリは、他のパワーユニットメーカーと異なり、バッテリーを1つのユニットではなく2つとして扱っており、今シーズン初めにメルセデスからの要請によって、FIAはFIAはアゼルバイジャンGPとモナコGPの間にフェラーリのマシンを調査。バッテリーにセンサーを搭載してモニタリングしている。フェラーリは、8月のベルギーGP以来レースに勝利しておらず、メルセデスと比較してパフォーマンスが低下している。その間、ルイス・ハミルトンは5度目のF1ワールドチャンピオンをほぼ手中に収めている。フェラーリの最近の低迷について質問されたF1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは「それが起こった理由は私にはよくわからない」とコメント。「パフォーマンスが低下したことで、我々が彼らに魔法のセンサーをつけたことが原因だと思っている者もいるようだ」「それに関してさらなる詳細を述べるつもりはない。エンジンパフォーマンスという観点で我々は示唆されていることには同意できない。まったく関連性のないことだ」マウリツィオ・アリバベーネは、フェラーリの技術的な秘密が漏えいしたことを“深刻な問題”として扱っており、鈴鹿でチャーリー・ホワイティングと面会して、状況について議論した。「我々は土曜日の午前中に話をした。今それを明らかにしておく。我々が議論したことを伝えるつもりはないが、両側ですべては明白になっている」とチャーリー・ホワイティングは述べた。フェラーリに2つ目のセンサーが追加されたことを含め、さらなる詳細を提供することはできないのかと質問されたチャーリー・ホワイティングは「私がもしそうすれば、残念ながら、私はフェラーリのクルマについて話をすることになる。したがって、フェラーリのクルマについて他チームに話すことになる。私にそうすることはできない」と述べた。