F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、メルセデスに37ポイント差をつけられてはいるが、フェラーリはまだ今年のコンストラクターズ選手権を狙えると考えている。F1シンガポールGPでのルイス・ハミルトンの優勝により、メルセデスはフェラーリとのポイント差を37ポイントとし、ドライバーズ選手権ではハミルトンがセバスチャン・ベッテルとのポイント差を40ポイントに拡大した。
2018年のF1世界選手権は残り6レースとなったが、ロス・ブラウンはまだフェラーリにもワールドチャンピオンを獲得するチャンスはあると考えている。「メルセデスは意気揚々としてシンガポールを離れた。フェラーリはマリーナ・ベイ、そして、最近の数週間の状態をいくぶん心配しているに違いない」とロス・ブラウンはコメント。「夏休み後、フェラーリは支配的な強さをみせ、スパで勝利し、モンツァでは2台がフロントローを独占した。だが、それ以降、呪文はとけてしまった」また、ロス・ブラウンは、シンガポールでメルセデスに敗れただけでなく、セバスチャン・ベッテルがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に2位表彰台を奪われた点も指摘した。「ホームレースでの敗北は様々なインシデントによって陥った。だが、シンガポールではメルセデスとレッドブルの方が優れていた」「マリーナ・ベイのストリートでは、トップ3を分断させるギャップはほとんどなかった。ベッテルの予選とレースでの3位は正しい結果だったように思う」それでも、ロス・ブラウンはフェラーリはまだ状況を変えられると考えている。「フェラーリのスタッフは、自分たちが利用できるものを最大限に生かせなかったことを認め、できるだけ早くその原因を調べる必要がある」「両選手権のギャップはまだ克服できないものではない。だが、勝ちぐせがついている強力なライバルに対して特にそれが重要だ」「フェラーリは、常に競争力があるクルマ、タイトルの戦い方を知っているドライバーに期待することができるが、今後ソチから状況を変える必要がある」