フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、フェラーリがF1を撤退するという発言は「決して脅しではない」と語った。セルジオ・マルキオンネは、10月末にリバティメディアとFIAが発表した2021年のF1エンジン案に不満を抱いており、改善がなされないようであればフェラーリのF1撤退もあり得ると強い反発を示していた。
セルジオ・マルキオンネは、2日(土)にイタリア・ミラノのアルファロメオ歴史博物館で開催されたアルファロメオ・ザウバーの記者会見に参加。会見にはF1会長のチェイス・キャリー、FIA会長のジャン・トッドも出席していたが、改めてそのメッセージを繰り返した。「対話は始まっており、進化を続けていくことになるだろう」とセルジオ・マルキオンネはコメント。「フェラーリにとって有益な解決策を見い出すための時間は2020年まである。フェラーリがF1を離れるという脅威は決して脅しではない」「ザウバーとの契約が終了する2020-2021年にフェラーリが撤退する可能性はある」「我々はスポーツにとって良い解決策を見つけなければならない。だが、我々は決意を翻すことはできいないということを明確にしておかなければならない」フェラーリは、1950年にF1世界選手権が始まってから唯一の参戦を続けているチームであり、16回のコンストラクターズ選手権、15回のドライバーズ選手権を獲得するF1で最も成功したチームでもある。しかし、キミ・ライコネンが2007年にドライバーズ選手権、2008年にコンストラクターズ選手権を獲得して以降、この10年でタイトルかた遠ざかっている。エンジンのパワーを同等化させようという2021年のF1エンジン案にはメルセデスも不満を募らせている。
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