フェラーリは、F1ベルギーGPでSF70Hに大幅なアップデートを持ち込んでいる。F1ハンガリーGPでは1-2フィニッシュを達成したフェラーリだが、今シーズンは高速サーキットではライバルのメルセデスに匹敵することに苦労している。今週末のスパ・フランコルシャンも高速な特性があり、フェラーリにはメルセデスに調整するべく、夏休み中に多くのアップデートを準備してきた。
木曜日の準備日に撮影された写真から、フェラーリはサードダンパーを搭載した新しいサスペンションを導入することが確認されている。フェラーリは、F1ハンガリーGP後のインシーズンテストで車高とレーキアングルをよりうまく管理するために変更を加えたとされていた。新しいサスペンションには、第3のショックアブソーバーと、より多く、ねじ切りされたスプリングが採用されている。フェラーリは、レーキアングルを管理することで、コーナーリング性能を損なうことなく、スパのロングストレートでドラッグを軽減させることを狙っているとされる。また、ウィングとフロアにも変更が加えられており、フロントウィングとエンドプレートはスパのロードラックに合わせて再構成されている。また、リアエンドは、リアホイールもフロアにも新たな構成が採用されている。ハンガリーでは7つの穴が設けられていたが、ベルギーでは6つに減っており、メルセデスがF1スペインGPから採用しているボディワークに類似した“ハンドル”が追加されている。現在、ドライバーズ選手権をリードするセバスチャン・ベッテルは、フェラーリが施した改良が、カレンダの高速サーキットでより良い結果を生む出すはずだと考えている。「もう一度シルバーストンでレースをしたら、僕たちははるかに良くなっているいるだろう」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「僕たちは良い週末をまとめることはできなかった。あそこでメルセデスがとても強かったのは事実だ。ここは似たような感じなので、僕たちにとっては状況はかなり楽になるはずだ」「僕たちはゲインを得るだけだと思っている。彼らがシルバーストンでいかに強かったか、そして、いくつかの類似点があることを考えれば、彼らはここでも優勝候補だろう。でも、僕たちは彼らの後塵を拝しているつもりはないし、攻撃するつもりだ」関連:2017 F1ベルギーGP テレビ放送時間&タイムスケジュール