フェラーリは、今週末のスペインGPに持ち込むF60のBスペックマシン「F60B」にKERSを搭載するつもりであることを明らかにした。先週末にバイラノでF60Bのシェイクダウンを行ったテストドライバーのマルク・ジェネは、F60BにKERSが搭載されたままであることを認めている。「マシンから下ろすことは考えられない」とジェネは語る。
フェリペ・マッサは「僕たちにとって、KERSにアドバンテージがあることは明らかだ。バーレーンでの金曜のフリー走行で比較テストをしてわかった」とコメントしている。スペインGPではKERSによる重量的な不利を相殺させるためにキミ・ライコネンのマシンは、フェリペ・マッサのものより6kg軽量化されるという。モナコGPにはマッサにも軽量化シャシーが与えられるとみられている。フェラーリと同様に、BMWザウバーもF1.09に大幅なアップグレードを施すが、スペインGPとモナコGPではKERSを搭載しないことを発表している。BMWザウバーが今回のF1.09のアップグレードは、小さなサイドポッドを特徴とするため、KERSのためには既存のバッテリーパックを配置する場所がなかったとみられている。ルノーもスペインGPとモナコGPではKERSを搭載しない予定である。関連:フェラーリ、「F60B」をコースデビュー - 2009年5月2日KERS (運動エネルギー回生システム)
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