フェラーリは、スポーティングディレクターのルカ・バルディセリをファクトリー勤務に変更したことを発表した。フェラーリは、1992年以来となる開幕2戦でノーポイントに終わっている。ルカ・バルディセリは、スポーティングディレクターとして、トラックサイドでレースを指揮する立場にあった。マレーシアGPでのフェラーリは、予選ではマッサのQ1敗退、決勝ではライコネンの早過ぎるレインタイヤ変更など、戦略的なミスが目立っていた。
フェラーリは、マレーシアGPのあとマラネロで「危機ミーティング」を開催。パフォーマンスを改善するための試みとして、根源的にマシンを改善させる新しい組織を設立することを決定した。テクニカル・ディレクターであるアルド・コスタがその部門を率いる予定であり、現在、トラックサイドオペレーションの責任をもつバルディセリもそこに配属される。仕事は、ファクトリーと現場の調整でマシンのあらゆるパフォーマンスに集中することになる。今週のFIA国際控訴裁判所で合法とされれば、ダブルデッカー・ディフューザーも開発することになるだろう。このスタッフ変更は、バルディセリがレースに出席しないことを意味し、彼の現在の役割はチーフトラックエンジニアのクリス・ダイヤーに引き継がれる。フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリは、マレーシアGPのレース後、以下のようにコメントしていた。「2回続けてのミスであり、決して良いことではない。とにかく、我々がしなければならないのは、すぐに反応することだ」「みんなが責任をとらなければならない。パフォーマンス面でも、マネジメント面でもうまくいっていないことが問題だ。許容できることではない。私はそれを許すことはできない」フェラーリは、チームの構造改革だけでなく、今週の中国GPに多数の新しいパーツを持ち込む予定。先週、改良版のフロントウイングをマルク・ジェネがストレートテストで評価していた。
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