フェラーリのスポーティングディレクターを務めていたマッシモ・リボラが、F1チームを離れ、若手ドライバー“アカデミー”の責任者になることを明らかにした。これまでトップを務めていたルカ・バルディセッリは、ウィリアムズの育成ドライバーに選ばれたランス・ストロールを指導するためにフェラーリ・ドライバー・アカデミーを辞めることになった。
マッシモ・リボラは、2006年にミナルディがトロ・ロッソに変わるまでの4年間にスポーティングディレクターを務めた後、2009年にフェラーリ入りしている。1998年にミナルディでマーケティングの仕事をしていたマッシモ・リボラは、そこで若き日のフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルとの仕事を経験した。マッシモ・リボラは、フェラーリファンにあてた手紙の中で異動を報告した。「ここしばらく流れていた噂は本当だ。だが、私はフェラーリの決めたことについて、皆さんにまず公式に知ってほしかった。F1で18年、そのうち12年をピットウォールで過ごし、このあたりでピットストップする時が来た」とマッシモ・リボラはコメント。「この企業とともに、非常にプロフェッショナルなチャレンジに刺激を受け、私はフェラーリ・ドライバー・アカデミーの再生を引き受けることにした。ジュール(ビアンキ)ほどのシンボリックなドライバーに別れを告げたことは、今が本物の“ミッション”であることを示している」「同時に、今までの自分の経験に感謝したい。これはほんの一部ではあるが、セバスチャン(ベッテル)やフェルナンド(アロンソ)といったドライバーたちの若かりし頃に一緒に仕事ができて私は幸運だった。フェラーリの未来のチャンピオンたちがアカデミーで育つことを考えると本当にワクワクする。私は常に若者、将来のフェラーリスタのことを考えてきた。それを一緒に実現するもう一つのツールを得たのだ」現在、アカデミーに所属するのはイタリア人のアントニオ・フォーコと中国人の周冠宇だけとなっている。GP2ドライバーのラファエレ・マルチェロは今年からメンバーを外れ、代わって昨年のヨーロッパF3トップルーキーのシャルル・ルクレールが加入するとみられている