フェラーリとピレリは、次戦F1イタリアGPに向けて協調関係を強める動きに出るようだ。先週末のF1ベルギーGPでは、1回ストップを敢行したフェラーリのセバスチャン・ベッテルが、3位表彰台獲得まで残り2周となったところで右リアタイヤが破裂。表彰台はおろか、ポイントさえ獲得できなかったセバスチャン・ベッテルは、レース後、ピレリに対して激しい怒りを露わにしていた。
「ベッテルがこれほど怒ったのはこれまで誰も目にしたことがなかった」と Corriere dello Sport は報道。 La Repubblica は「フェラーリとピレリの間に戦争が勃発発した」と伝えた。そうした状況を受け、フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネ(チーム代表)とジェームス・アリソン(テクニカルディレクター)、そしてピレリのポール・ヘンベリー(モータースポーツ・ダイレクター)によって会議が行われることになるようだ。スパ・フランコルシャンのパドックでセバスチャン・ベッテルから直接強い非難を受けたと伝えられるポール・ヘンベリーは、ベッテルの感情が“爆発”した理由を理解ができる Bild に述べた。「彼は最終ラップに入る1周前のところで表彰台を逃してしまったんだからね。だが、彼も今回の件については落ち着いて話をすることになると思う」また Marca には「各チームは自分たちが持っているデータをもとに戦略を決定している。今回の場合、我々と彼ら(フェラーリ)の間で何かがうまく機能しなかった。我々は、常にフェラーリと良い協力関係を保つことを目標に掲げている。なので、話し合いの場を設け、最善の解決策を見いだしていきたいと考えている」フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネも「まず、我々としては技術面からの調査を行いたいと思っている。我々は公正でありたいと思っているし、我々とピレリの間に批判合戦が起こることなどを望んでいるわけではない」と述べた。