フェラーリは、2014年のV6ターボエンジンの導入にむけて、フェラーリエンジンを搭載する第3のチームを確保することが重要だと認めた。契約は結ばれていないものの、ザウバーが2014年もフェラーリエンジンを搭載することは濃厚とみれているが、トロ・ロッソはルノーへの変更を検討しているとされている。
フェラーリが、フォース・インディアと契約について交渉の場を持ったことは知られているが、フォース・インディアがメルセデスエンジンを継続する可能性も残されている。エンジン供給交渉は、フォース・インディアのドライバー決定にも絡んでおり、フェラーリと関連のあるジュール・ビアンキとメルセデスと同じドイツ国籍のエイドリアン・スーティルが、今週末のバルセロナでテストでは話題になっている。今年、早めにV6エンジンのためのテストが予定されているものの、エンジンの走行距離は非常に貴重なものになりそうであり、フェラーリは少なくとも2つのカスタマーチームを獲得できなければ、不利な立場に陥る危険性がある。2つのカスタマーチームを持つことはどれくらい重要かと質問されたフェラーリのエンジン責任者ルカ・マルリモーニは「カスタマーチームはエンジン供給元にとって非常に重要な機会だ」と AUTOSPORT にコメント。「まず第一に、より多くのエンジンをテストすることができるし、シーズン中のテストができない今、我々はより幅広いデータを集めることができる」「同じエンジンを使っているクルマを参照して、相対的なペースを得ることも重要だ」「なので、フェラーリはカスタマーチームに良いエンジンを供給することを強く約束している」ルカ・マルモリーニは、トロ・ロッソとの関係は良く、まだ供給契約を継続することにオープンだと付け加えた。トロ・ロッソは、2007年からフェラーリエンジンを使用している。「来年、トロ・ロッソが我々といるかどうかはわからない」とルカ・マルモリーニは述べた。「現在、我々はまだ彼らと非常にいい仕事をしている」「彼らはフェラーリのエンジン部門にとって重要な貢献をしてくれているが、我々も彼らに競争力のあるエンジンを供給できていると思う」