フェラーリのテクニカルディレクターを務めるパット・フライは、今年のピレリのハードタイヤでの問題を解決できると自信を持っている。フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサの両ドライバーは、ハードコンパウンドを使うサーキットでスピードに苦労している。特にバルセロナでは、序盤にソフトタイヤでトップを走行していたフェルナンド・アロンソがハードタイヤに交換したあと、最終的に周回遅れになったことで問題は浮き彫りになった。
パット・フライは、フェラーリはその問題に取り組んでおり、その部分で進歩を果たしていると述べた。「トラック特性とそこでのタイヤを見なければならないと思う」とパット・フライはコメント。「バルセロナは、非常にチャレンジングなトラックだ。マシンバランスだけでなく、ダウンフォースも重要だし、十分なタイヤ温度を生じさせなければならない」「ハートタイヤをうまく働かせるのはかなり難しいし、いくつかの小規模チームはまったくハードタイヤを働かせられていなかった。マシン間でのスピード差はかなり広がっていたし、タイヤによってより大きくなっていた」「先週、我々はいくつかの問題に取り組んできたし、今は理解している。それらは人々に誇張された特定の問題を我々に与えてくれた。今はそれを理解できていると思うし、それを解決することに取り組んでいる」フェラーリは、今週末のF1カナダGPにいくつか開発物を持ち込むが、パット・フライはそれらがさらなる前進を届けてくれると期待している。「通常のコンスタントなアップデートの流れだ。今後もいくつか異なるパーツが入る。ディフューザー、リアウイングなどの小さなことだ」「すべてが計画通りにいけば、それなりのパフォーマンスを期待できる」「うまくいけば、まだ他チームとのギャップを縮められる。モナコとカナダの間にはあまり時間がなかったが、エアロに必要な部分に関してのトラック特性は比較的異なるので、そのようなサーキットでは特定のリアウイングを持ち込むし、通常それらはダウンフォースを得るためのプッシュとなる」モントリオールでもタイヤは大きな要因になると思われるが、パット・フライは今週末のレースでは去年ほど難しくはならないかもしれないと考えている。「チャレンジングなレースになるのは確かだ」とパット・フライはコメント。「トラクションとブレーキングが重要なモナコと少し似ていると思う。モナコと比較してブレーキングは常にチャレンジだ。トラックションとコーナー出口でマシンがどのようにタイヤを使うかが、リアタイヤの消耗について鍵となるだろう」「過去と同じ2つのコンパウンドだが、何かあるとすれば、去年よりもコンパウンドは若干硬くなっているのでトラブルは少ないと思う」関連:F1-Gate.com YouTubeチャンネル
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