2019年からGP3とヨーロッパF3選手権に代わって開催されるFIA F3選手権の新車が公開。DRSとヘイローが搭載された。FIA F3選手権は、現在のヨーロッパF3選手権とGP3が統合されて新たにF1サポートカテゴリーとして2019年から開始。F2に次ぐ、F1への新たな登竜門としてピラミッドを形成することになる。
マシンは、現在のGP3マシンのダラーラー製シャシーをベースに、メカクローム製の3.4リッター 自然吸気エンジン、ヒューランド製の6速ギアボックスが組み合わされる。最速速度は時速300kmに到達すると予想され、フロントエンドにはセットアップの範囲を広げるフロントサスペンションが搭載され、空力は“オーバーテイクを容易にするよう最適化”される。また、マシンにはF1やF2、フォーミュラE、スーパーフォーミュラでも採用されるコックピット保護デバイスのヘイロー(Halo)が搭載され、現在のGP3と同様にバーチャルセーフティカーのテクノロジーも組み込まれる。F3シリーズの代表を務めるブルーノ・ミシェルは「我々の焦点は安全かつ接近戦とオーバーテイクを促進するチャレンジングなマシンを提供することだった」とコメント。「このクルマを設計する際には、チームの運営コストを抑えるために費用対効果も念頭に置いたが、魅力的なパッケージを届けることも考慮した」「FIA F3の2019年の安全基準に適合したこのマシンにとても自信を持っている。素晴らしいレースとファンに高品質なエンターテインメントを提供できると確信している」「F2へ卒業し、最終的にF1でレースをすることを目指している若手ドライバーがモータースポーツの階段を上っているための完璧なツールだ」FIAのセーフティディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは「F3には長く豊かな歴史があり、グランプリ週末の定期的な一部になることはエキサイティングな新たな章の始まりだ」とコメント。「若手ドライバーの準備と教育を続け、彼らの野心を達成するための最良の機会を与えるカテゴリーだ」「我々はプロモーター、F1と強力なパートナーシップを継続することを楽しみにしており、この印象的な新車ともに発表できることを誇りに思っている」新車のテストはすでに10月11日にマニクール近郊のフランスのレーシングスクールで最初に実施され、その後も2週間のテストが行われている。FIA F3は“チームに信頼性のあるクルマを届ける”ためにより多くのテストを計画している。最初のマシンは1月中旬に各チームにデリバリーされ、2月には2台目、3台目と順次届けられる。2月には最初の合同シェイクダウンが実施され、各チームが1台ずつ参加。ドライバーが新車に慣れる機会が与えられる。2019年のFIA F3選手権には3台体制の10チームが参戦する予定となっている。
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