F1バルセロナテストで新車に乗った多くのドライバーが、2020年F1マシンは去年の車よりも速いとの感想を述べている。2020年のF1世界選手権は技術レギュレーションに大きな変更はなく、昨年のフロントウイング規則の導入によって空力特性が変化することになったF1マシンを洗練させることが可能となった。
マクラーレンのカルロス・サインツは「楽に走れたし、ラップタイムに驚愕したよ」とコメント。「僕としては走るのがかなり楽だった。僕たちは特別な何かをしたに違いないと思ったね。こんなに早く車を運転したことはない」「でも、他の人たちも同じくらい速いことを見たとき、それがちゃんと把握できた。」それでも、カルロス・サインツは追加の速度が驚きだったと語る。「3か月経ってこのような車を運転する感覚を説明するのはとても難しい。ショックという感じかな」とカルロス・サインツは語る。「従わなければならない問題によって、レースはそれほど面白くないだろうけど、2020年はおそらく史上最速のF1になると思う。本物のビーストだ」ハースのF1ドライバーであるケビン・マグヌッセンも「2周目には9ターン目でフラットだった。そんなの想像もしていなかった」メルセデスF1のバルテリ・ボッタスも同意する。「最後の1時間は首に疲れを感じた。どれだけトレーニングしてもそう感じるものだ。通常、2週目ははるかに簡単になる」1回目のF1プレシーズンテストはラップタイムはそれほど参考にならないが、メディアは各チームのラップタイムを解釈して勢力図の予想を立てるもの。2日間のトップタイムを記録しているメルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは「まだあまり深読みすることはできない」と語る。参考までにフェラーリの新車は初日にメルセデスから1.3秒遅れていた。シャルル・ルクレールは、フェラーリが前進したかどうかを言うのは“難しい”と語る。トト・ヴォルフは、メルセデスとしてレッドブル・ホンダをより詳細に見ていると語る。「マックスが勝った場合、彼は最年少F1ワールドチャンピオンになる。レッドブルとヘルムート(マルコ)はそれに非常に熱心だと思う」「レッドブル・ホンダは2020年に最も集中するチームになると思う」と2021年の大幅なレギュレーション変更に言及してトト・ヴォルフは語った。