頭部保護デバイス『Halo』によって2018年F1マシンは1周あたり0.5秒遅くなると報じられている。FIAは、2018年から前方から飛来してくるデブリに対してドライバーの頭部を保護し、深刻な怪我を負うリスクを減少させるために『Halo』を導入する。それに合わせてF1マシンの最低重量は6kg増加されるが、Auto Motor und Sport は、実際にHaloを統合することでF1マシンに合計14kgの重量が加算されると報道。
それにより1周あたり0.5秒ラップタイムは遅くなると伝えている。Haloによる重量の増加は、バラストの使用という点で、ニコ・ヒュルケンベルグ(184cm)やブレンドン・ハートレー(183cm)といった身長が高く、必然的に体重の重いドライバーには不利に働く可能性がある。近年、F1ドライバーはマシン重要に貢献するためにダイエットを強いられている。ロマン・グロージャンは「今年は僕のクルマはほぼ限界に近づいている」とコメント。「Haloが実際にそのような重要ならば、問題になるだろう。僕は骨をなくさなければならないだろうね! 正直、僕は重量未満だし、選択肢があれば増やせるだろう。将来、そのような問題を解決するための提案が進行中だ」フォース・インディアのアンディ・グリーンは「現時点での頭痛のためは、重量制限と銃リュ配分の目標に合ったクルマを設計することだ」とコメント。ニコ・ヒュルケンベルグは「正直、ハローはF1であまり長くは生き残らないと思う。人々があれが必要ではないと気付くだろう」とコメント。「背が高く、体重のある僕のようなドライバーには、ちょっといたペナルティだ。チームはすでに重量が問題になるかもしれないと言ってきているし、ダイエットできるかどうか聞いてきた。答えはノーだ!」だが、スピードだけでなく、Haloを搭載することでF1マシンのルックスは史上最大級の変化が加えられることになる。ルイス・ハミルトンはアブダビで「今回がクルマのルックスがいい時代の最後のレースだと思う。来年からルックスという点では下降していく思う。でも、少なくとも安全性は向上するだろうね」とコメント。しかし、実際にHaloがデビューする2018年には、これまでテストに見られていたものよりもHaloデバイス自体のルックスは改善しているかもしれない。F1チームは、Halo上面の空力部分について手を加えることが許されており、F1アブダビGPではハースが鋸歯状のバージョンをテストしていた。レッドブルのダニエル・リカルドは「Haloのインパクトについては多くの人が言っているほど劇的ではないと思う。問題ないはずだ」と語っている。