F1へのコックピット保護デバイス“Halo”の導入はもう1年先送りにされるかもしれない。当初、FIAは、2017年のHaloの導入を目指していたが、十分なコンセンサスが取れず、2018年まで導入は見送られた。そして、Auto Motor und Sport は、2018年もHalo導入が見送られる可能性が出てきたと報じている。
FIAは、Haloの導入に向けてドライバーたちに意見を聞いたが、導入に反対するドライバーが“ぎりぎりで過半数”に達したという。FIAは、16人のドライバーから回答を得たものの、そのうち反対が7人、賛成が5人、棄権が4人という結果だったという。この結果を受け、「FIAは代替案に関するリサーチを継続している」と同紙は報じている。今週、ドイツのデュッセルドルフで開催されたスポーツ・ビジネス・サミットに姿を見せたニコ・ロズベルグは、2014年のF1日本GP決勝での事故が原因となって翌年の7月に他界したジュール・ビアンキについて言及しながら次のように語った。「これまでいかに安全面が改善されてきたかは印象的だ。だが、残念ながら、2年前に僕たちは仲間を失た。それは僕たちのスポーツにとっては厳しい挫折となった。だからこそ、僕たちはさらに改善するよう努める必要がある」この件に関し、FIA会長のジャン・トッドは次のように付け加えている。「現在、F1はモータースポーツにおいては安全なカテゴリーだと言えるだろう。だが、小さな改善を行う余地は常にあるものだ」