ウィリアムズのパット・シモンズは、2017年にF1のレギュレーション改革を実施するのは“急ぎすぎ”だと考えており、実施を2018年まで延期するべきだと述べた。近年、F1はテレビ視聴者数が減少し、2014年に導入された新しいV6ターボ“パワーユニット”には様々な点で不満が続出している。
そこでFIAは昨年、F1マシンをより速く、美しくし、レースをよりエンターテインメント化することを目的としてレギュレーションの抜本的な改革を発表した。しかし、最近の議論では、空力についての大きな変革はやめようというムードが漂っているようだ。パット・シモンズは「良いマシンを造れるか? 私にはわからない」とコメント。「これからもっと取り組んでいく必要があるだろう。だが、少し急ぎすぎではないかと感じる。プレッシャーもある」「個人的には、基本方針が確立されていないなかで動くのは早すぎると思う。新ルールは2017年ではなく、2018年まで先送りした方がいいだろう」「1年は必要なリサーチを行うべきだ。これは少数派の意見だろうけどね」パット・シモンズは、レギュレーション改革の議論に初期から関わっているが、改革によってオーバーテイクが減ってしまうのではないかとの懸念を口にしている。2017年のレギュレーションは、今年3月1日(火)の第2回目のバルセロナテストの前までに定義する必要がある。だが、パット・シモンズはもっと時間が必要だと語る。「これから2回のテクニカルレギュレーションミーティングがある。最初は今月末、次が2月だ。2017年のレギュレーションは3月初旬までに制定しなければならない。そのため、もう我々は原則ではなく、詳細の議論に入っている」 「正しいのか、間違ているのか。今、ストラテジーグループが議論しているのはそのような話ではない」「ストラテジーグループは2017年マシンの仕様について指示を出し、我々はそれに取り組んできた。すでにそこから前に進んでおり、ストラテジーグループの焦点はテクニカル面からスポーティング面に移っている」
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