F1は、V6ターボエンジンの音量を上げるための努力を続けている。数十年にわたって大音響の自然吸気V12、V10、V8を使ってきたF1だが、今年のエネルギー回生ターボを備えた“パワーユニット”によって著しくボリュームが低くなったことはファンに大きなショックを与えた。「エキサイティングとは思わなかった」と語る元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、F1中国GPをテレビで見たが5周で消してしまったと Auto Motor und Sport に述べた。
「あの音が懐かしいよ。少なくともテレビではね。実際のエンジン音がどう鳴り響いているのかはわからないけど、僕のいた高回転のV10時代とは似ても似つかない」F1最高経営責任者のバーニー・エクレストンもV6パワーユニットのサウンドには不満を抱いている。最近、バーニー・エクレストンは、メルセデス、フェラーリ、ルノーが、1.6リッター“パワーユニット”のサウンド向上取り組むと発言した。上海では解決策を議論するための最初の会議が催され、今週もパドックを離れたところでさらなるミーティングが行われると Autosprint は報じている。「我々は協議プロセスの始まりにいる」とルノーのロブ・ホワイトは認めた。「行動できる範囲については現実的になる必要があると思うが、もちろん、我々はこの課題に敏感であり、行動に至るかもしれない全ての調査に参加するつもりだ」ノイズとして放出されるはずのエネルギーをターボが回生している新エンジンの基本構造から考えると、実行できる唯一の方法は、エキゾーストパイプのデザインを変えることではないかと示唆されている。同誌は、あるイタリア企業に委託して可能なソリューションを検討する方向に話が進んでいると報じた。