ハースF1チームのドライバーであるエステバン・オコンとオリバー・ベアマンは、2026年F1マシンでの追い抜きが、必ずしも簡単にはならない可能性があるとの見解を示した。先週バルセロナで行われたF1シェイクダウンでの初走行を受け、両者は新世代マシンの挙動、とりわけ追走時の難しさについて慎重な姿勢を崩していない。
ハースの2人は、規則で認められた最大日数となる3日間にわたって走行を行い、非公式データでは合計で約400周を走破した。この走行距離は、2026年F1レギュレーションに対応した新車VF-26の初期評価を行うには十分なものだった。VF-26は、新しいシャシーおよびパワーユニット規則に準拠し、空力は大幅に簡素化されている。ダウンフォースは15〜30%削減され、空気抵抗は最大で40%低減された。一方で、DRSに代わって導入されるオーバーテイク・モードは、前走車から1秒以内に接近した際に電動パワーのブーストを得られる仕組みだが、それでも追い抜きが容易になるとは限らないという。エステバン・オコンの見解「何台かのクルマの後ろを走ってみた」とオコンは語った。「フロントのダウンフォースをかなり失っているように感じる。もしかすると、以前よりも少し大きいかもしれないけど、そこはまだ見極める必要がある。オーバーテイク・モードについても、確かに試してみた」続けてオコンは、現時点での評価はあくまで暫定的なものだと強調した。「どういう結果になるのかについて、あまりにも早く結論を出したくはない。明らかに、完璧に機能させるには調整や最適化が必要だからだ。ただ、今のところは追い抜くのが難しそうに見える。それが最初の印象だし、最終的にはもっと簡単になることを願っている」オリバー・ベアマンが感じた課題2年目を迎えるベアマンも、追走時に「かなり大きなバランス変化」がある点でオコンの見解に同意した。「他のクルマを追いかけたり、追い抜いたりという点については、正直なところ、はっきりした感触はなかった。もちろん、それが今回の最優先事項でもないからね。とはいえ、他のクルマの近くで何周か走ることはできた」そのうえで、少ない走行周回数ながらも違いは明確だったという。「正直に言うと、追走は少し難しかった。走行周回が比較的少なかったことを考慮しても、クリーンエアと比べてバランスがかなり変わるのを感じた。その変化は、前世代のマシンよりも大きいように思えた。ただし、繰り返しになるけど、まだ本当に初期段階だ」オーバーテイク・モードの実戦効果ベアマンは、新システムであるオーバーテイク・モードについても言及している。「実際には、オーバーテイク・モードを使って誰かを抜くことはできなかった。クリーンエアの中でテストすることはできたけどね。冷却への影響や、そういった要素についても確認する必要がある。だから試すことはできたけれど、誰かを追い抜くために使えたわけではなかった、という意味だ」