エステバン・グティエレスは、ケビン・マグヌッセンに自分のハースのF1シートを奪われるまで将来について“状況を切り抜けられると自信をも持ちすぎていた”と認める。当初、2017年もF1でレースをすると自信を覗かせていたエステバン・グティエレスだが、昨年11月のブラジルGPでハースがロマン・グロージャンのパートナーとしてケビン・マグヌッセンとの契約を発表した後、選択肢はなくなった。
エステバン・グティエレスは、その決定は不当な交代だとし、ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーとの話し合いを要求。また、元インディカードライバーのエイドリアン・フェルナンデスをマネージャーに起用した。ギュンター・シュタイナーとの話し合いは、アブダビGP後に“電話”で行われたというエステバン・グティエレスは、状況はまだ“完全にはクリアになっていない”が、すぐに自分のシートが考えているほど安泰ではないことに気づくべきだったと述べた。「全体的にF1でのタイミングは僕にとって一年で素晴らしいものではなかった。状況を切り抜けられるとあまりに自信を持っていたこととあいまって、また別の難しい状況に陥った」とエステバン・グティエレスは Autosport にコメント。「チームを確立させるため、多くの人々が多くのエネルギーが費やしていた。2台のクルマにフルパッケージをもたらすのはトリッキーだった」「シーズン序盤は僕のクルマの状況がとてもゆっくりとスタートした。多くの矛盾があった」「それが実際の状況についてチームとのミスコミニュケーションに繋がったし、それで例のことが起こっていった」「僕の考えでは、例のことは完全に理解されなかった」「具体的に言えば、その段階で僕は周りにいた人々にあまりに集中していた。彼らが悪い仕事をしたわけではないけど、ちょっとした混乱があったし、僕は結果に集中しすぎていた」「そういうわけで、物事に時間がかかりすぎてしまったし、チームの周りでさらに何が起こっているのかに気を配ろうと決めたときには遅すぎた」エステバン・グティエレスは、4月1日に母国メキシコシティでのフォーミュラEに参戦する予定であり、今年、テストドライバーになることについてトップチームと交渉も進めている。エステバン・グティエレスは、ハースのシートを喪失した失望からはもう立ち直ったと語る。「それでも彼らにはとても感謝している」とエステバン・グティエレスはコメント。「一年を通して状況がどのように展開していったのかはまだちょっと不明だけど、それは過去のことだし、もう引きずってはいない」「成り行きには後悔していないけど、今はどうすればもっとうまくやれたかをわかっている」「経験を積んだし、将来のために働いている」