F1エミリア・ロマーニャGPの決勝が5月18日(日)にイモラ・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季2勝目を挙げた。ポールポジションからスタートしたオスカー・ピアストリを第1コーナーのタンブレロ・シケインで交わして首位に立つと、その後はバーチャルセーフティカー(VSC)やセーフティカー(SC)の波乱を乗り越えてリードを維持し、イモラで4連覇を達成した。角田裕毅はピットレーンスタートから10位入賞と健闘を見せた。
スタートではピアストリが好発進を見せたが、フェルスタッペンが巧みに仕掛けて先頭に浮上。その後、ピアストリは14周目にハードタイヤへ交換し、数名のドライバーとともに早めのピットストップを選択したが、戦略は裏目に出た。一方、フェルスタッペンはステイアウトを選び、リードを広げた。29周目、エステバン・オコン(ハース)がコース外にマシンを止めたことでVSCが導入され、未ピットのドライバーたちはタイムロスを抑えて交換を実施。このタイミングでピットに入ったフェルスタッペンは、ランド・ノリスに対して約20秒のリードを保ってコースへ復帰した。さらに46周目、メルセデスのキミ・アントネッリがトラブルでストップし、フルセーフティカーが出動。フェルスタッペンとノリスは2度目のピットストップを行い、ピアストリはステイアウト。リスタート後、ノリスがチームメイトのピアストリを交わして2番手に浮上した。フェルスタッペンはリスタート後も安定した走りを見せ、レッドブル・レーシングのF1通算400戦目を勝利で飾った。ノリスは6秒差の2位、ピアストリは3位で表彰台を獲得。フェラーリのルイス・ハミルトンは予選での不振を挽回し、4位に入った。5位にはウィリアムズのアレックス・アルボンが入り、終盤にフェラーリのシャルル・ルクレールとの接戦を制した。ルクレールは6位。7位には唯一完走したメルセデスのジョージ・ラッセル、8位にはカルロス・サインツJr.が入り、ウィリアムズに貴重なポイントをもたらした。レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーは堅実な走りで9位。角田裕毅は土曜の予選で大クラッシュを喫しながらもピットレーンスタートから追い上げ、10位でフィニッシュ。レッドブル勢として貴重な1ポイントを獲得した。アストンマーティン勢は苦戦が続き、フェルナンド・アロンソが11位、ランス・ストロールは15位に終わった。ハースのニコ・ヒュルケンベルグは12位、アルピーヌのピエール・ガスリーが13位、レーシングブルズのリアム・ローソンが14位だった。アルピーヌF1チームでのデビュー戦を迎えたフランコ・コラピントは16位完走。オリバー・ベアマン(ハース)とガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)はそれぞれ17位と18位でフィニッシュし、オコンとアントネッリはリタイアとなった。ピアストリは、レース序盤にピットストップを行ったドライバーの一人だった。2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝 順位・結果1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)2.ランド・ノリス(マクラーレン)3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)4.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)5.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)6.シャルル・ルクレール(フェラーリ)7.ジョージ・ラッセル(メルセデス)8.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)10.角田裕毅(レッドブル)11.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)12.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)13.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)14.リアム・ローソン(レーシングブルズ)15.ランス・ストロール(アストンマーティン)16.フランコ・コラピント(アルピーヌ)17.オリバー・ベアマン(ハース)18.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)DNF.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)DNF.エステバン・オコン(ハース)