2026年F1レギュレーションをめぐる議論が続くなか、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが懸念を表明した。大幅なルール変更によってF1の本質が揺らぐ可能性があると指摘し、フォーミュラEとの比較にも言及している。2026年から導入される新レギュレーションは、エネルギーマネジメントやアクティブエアロの拡大など、これまでとは大きく性格の異なるマシンを生み出す。現場のドライバーたちからも賛否が分かれるなか、エクレストンは率直な見解を示した。
「今は最高の料理人を探しているところだ。我々は目を開いて様子を見ることになる。シーズン序盤は混乱が起きるだろう。なぜなら、誰もがF1を一から学び直さなければならないからだ」とエクレストンは語った。95歳のエクレストンは、新ルールがマックス・フェルスタッペンのようなドライビングスタイルに有利ではないとも指摘する。「このルールは明らかにフェルスタッペンや彼のドライビングスタイルに有利ではない。より“レース”というよりも、レギュレーションへの適合が重視される方向に進んでいる。だがそれが今の流れだ。規制は増え、ドライバーには“これはするな”“あれはするな”という指示が増えている」さらにエクレストンは、F1の本質について次のように警鐘を鳴らした。「F1のDNAはドライバーズ世界選手権であって、エンジニアの選手権ではない。今のF1はフォーミュラEとの競争が強まっている。ファンがそれを好むのかもしれないが、私はそうは思わない。危険なのはファンを失うことだ。私の予想が外れていることを心から願っている」新世代マシンに対しては、マックス・フェルスタッペンも以前「フォーミュラEを強化したようなものだ」と評しており、2025年王者のランド・ノリスもその見解に同調する姿勢を見せている。2026年F1は、テクノロジー主導の進化がどこまでファンに受け入れられるのかという大きな転換点を迎えている。エクレストンの懸念が現実となるのか、それとも新時代の成功物語となるのか。開幕後の評価が、その答えを示すことになりそうだ。
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