元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、メルセデスの支配的な期間の基盤を築いたのは主にロス・ブラウンとミハエル・シューマッハの仕事であり、シューマッハの後継者であるルイス・ハミルトンがその遺産で記録を次々と塗り替えていくのは悲しいことだと語る。メルセデスF1は、2014年から両方のチャンピオンシップを連覇しているが、それに先立って何年も前からチームの構築が行われてきた。
ロス・ブラウンが2019年にブラウンGPでタイトルを獲得した後、メルセデスはチームを買収して2010年にワークスチームとしてF1に戻ってきた。だが、メルセデスがチームとして勝利を掴み取れるようになるまでには数年かかり、そこには2010年からドライバーを務めたミハエル・シューマッハが大きな役割を果たしてきたとバーニー・エクレトンは語る。ミハエル・シューマッハは、2010年から2012年にメルセデスでF1復帰したが、フェラーリ時代ほどの成功は収められず、いくつかの批判に直面した。「あのカムバックは、F1には良かったが、彼にとっては良いものではなかった」とバーニー・エクレストンは Sport1 に語った。「だが、彼はフェラーリの頃と同じようにまずはチームを構築しなければならないことを分かっていた。そして、彼はそうした」ルイス・ハミルトンはそれを最大限に活用している。メルセデスのマシンはハイブリッド時代のF1を支配しており、ハミルトン6シーズンのうち5シーズンでF1ワールドチャンピオンを獲得。今シーズン、ハミルトンはミハエル・シューマッハの7回のF1ワールドチャンピオン記録に並ぶ可能性が高い。それはバーニー・エクレストンにとっては少し痛いことだ。「それから恩恵を受けるまさにその人が彼から記録を次々と奪い取っているのはほぼ悲劇的だと言えよう」「しかし、それはトト・ウルフや他のすべての人にも当てはまる。関係者全員のパフォーマンスを卑下したいわけではないが、2014年にロス、マイケル、その他数人が少しずつずらして並べたベッドに行き着いた。彼らが提供する実際のパフォーマンスは、彼らがそのレベルを維持することに成功してのことだ。ニキ(ラウダ)はその中で大きな役割を果たしたと思う。しかし、言われているようにメルセデスエンジンはすでにパフォーマンスの半分を占めている」