バーニー・エクレストンは、YouTubeでのF1グランプリ動画配信を否定した。しかし、ソーシャルメディアには否定的なバーニー・エクレストンも、F1にはインターネット分野での発展が必要であることは認めている。Forbes は、F1のデジタルメディア部門を設立するプランが進行中であり、スタッフを増強によってウェブサイトやアプリ、Twitterサービスの改善、ゆくゆくはFacebookページの解説を目指していくという。
だが、動画配信についてはF1が「放映権の契約と衝突する可能性があるため、YouTubeにレース映像をアップロードすることは決してないだろう」と報じた。F1のYouTubeチャンネルにF1マシンが実際にサーキットを走る映像が含まれることになるか尋ねられたバーニー・エクレストンはシンプルに“ノー”と答えた。バーニー・エクレストンの会社フォーミュラ・ワン・マネージメント(FOM)でデジタルメディアマネジャーを務めるマリッサ・パーチェは、唯一の配信可能なビデオコンテンツはインタビューのような“舞台裏”のものだと述べた。バーニー・エクレストンは「みなさん(レポーター)が誰かにインタビューした際、我々がそれを映像に収め、YouTubeに投稿する。誰も侵害しないし、即時的なものであるため興味深い」と述べた。だが、バーニー・エクレストンのソーシャルメディアに対する見方は、F1の主要株主であるCVCのトップであるドナルド・マッケンジーとは異なっており、そのことがインターネット分野への新しいアプローチに至ったのかもしれない。バーニー・エクレストンは、インターネットの活用によってより多くの人がF1レースをテレビで見るようになったかを評価すると話している。マリッサ・パーチェは「すべてテレビのプロモーションのためです」と認める。「私たちの意図はテレビの視聴者を遠ざけるものではなく、その経験を補足してよりエキサイティングにし、人々をグランドスタンドに導こうというものです」