今週、バーニー・エクレストンの汚職容疑に対する刑事裁判がドイツで始まるが、裁判中は女性弁護士サシャ・ウッドワード・ヒルにF1運営の補佐を委ねたようだ。バーニー・エクレストンは、24日(木)にミュンヘンの裁判所に出廷し、2005年にF1を現在のオーナーであるCVCに売却する際にゲルハルト・グリブコウスキーに賄賂を贈ったとして4ヶ月間の裁判を始める。
バーニー・エクレストンは、今後毎週2日は裁判によって拘束されてしまうことになるため、現在の業務を補佐してくれる人材が必要となることを認めていた。Daily Mail にとると、その人物はすでにF1の法務責任者の立場にあるオーストラリア人女性弁護士のサッシャ・ウッドワード・ヒル(44歳)が務めるという。サッシャ・ウッドワード・ヒルは、最近の大規模な契約にはすべて関わっており、合計すると40億ドル(4,106億円)以上の資産になるF1関連ビジネスのうち17社で取締役を務めている。内部関係者は、「彼は、裁判の進行中においては、これまで以上に彼女を頼みとすることになるだろう。彼女がバーニーを強く支えることになる」と語った。バーニー・エクレストンがドイツで有罪になった場合、後継者を見つけることが緊急の課題になる。有罪の場合は10年までの懲役刑になる可能性がある。また数百万ポンドの罰金ですんだ場合でも、バーニー・エクレストンは欧州の法律に従い、辞任しなければならないだろう。バーニー・エクレストン時代のあと、F1がどのように運営されるかは不明である。バーニー・エクレストンは、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーを後継者候補として挙げているが、昨年「女性でも構わない」と述べていた。「女性はあまりエゴが大きくないと思うし、契約を結ぶためにゴルフをする必要がない。女性は男性と同じように認められるために、いっそう熱心に仕事をする。そしてエゴはあまり重要ではないので、決断を下す際に感情的にならない」不正を否定しているバーニー・エクレストンは、裁判準備のためにF1中国GPには参加しなかった。