ホンダやフェラーリの最新情報に限らず、F1は近年エンタメ分野とのコラボにも積極的だ。そんな中、人気コメディアンのアメリア・ディモルデンバーグが登場する新企画『Passenger Princess』がYouTubeで公開されることが発表された。F1の公式チャンネルではなく、彼女自身のチャンネルで配信される点も特徴だ。
F1が新たなファン層との接点づくりを狙い、人気コメディアンのアメリア・ディモルデンバーグとコラボした新番組『Passenger Princess』を発表した。F1ドライバーたちが“教官”となり、ディモルデンバーグが運転免許取得に挑むユニークな企画だ。シリーズはベルギーGPの会場で撮影され、ジョージ・ラッセル、オスカー・ピアストリ、オリバー・ベアマン、カルロス・サインツらが出演。F1のスピードと彼女のユーモアを融合させた全4話構成で、YouTubeで配信される予定となっている。F1×アメリア・ディモルデンバーグの異色コラボF1公式による新シリーズ『Passenger Princess』は、ディモルデンバーグがドライビングを学びながらF1ドライバーたちと交流する“運転教習ドキュメント”。この番組は、F1の商業部門を率いるエミリー・プレイザーと放映権責任者イアン・ホームズの主導で制作されたもので、彼女の制作会社「Dimz Inc.」とF1が共同で手掛けている。プレイザーは「このプロジェクトは、若いファンや女性ファンの拡大を目指すF1の新しい試み。アメリアのウィットとF1のドラマを融合させた作品になる」と語った。またホームズも「アメリアは文化的に最も個性的な声を持つひとり。彼女とのコラボは自然な流れであり、F1を新しい視点で体験するきっかけになる」とコメントしている。ディモルデンバーグ自身も「夢は素晴らしいコラボレーターたちと作品を作ること。F1のような象徴的ブランドと一緒に仕事ができて光栄」と語り、「免許はないけど、パッセンジャーとしてのスキルは完璧」と冗談交じりに意気込みを見せた。F1が目指す“次世代ファン”との新しい関係構築F1は「Drive to Survive」以降、メディア展開を急速に拡大しており、『Passenger Princess』はその戦略の延長線上にある。近年、F1ファンのうち35歳未満が43%、女性が42%を占めるというデータも示されており、F1がエンタメ領域で存在感を強めていることがわかる。今回のコラボは、F1を“競技”としてだけでなく、“文化”として広める試みでもある。レースウィーク以外のタイミングでファンと接点を持ち、F1をより身近な存在として感じさせる狙いが透けて見える。F1のスピードとユーモアを組み合わせたこのシリーズが、次世代ファンへの新しい入口となるか注目だ。Source: Formula 1 / Amelia Dimoldenberg Twitter